犬の形態美を競うことを主とした品評会がドッグショーです。その犬を引く人がハンドラーです。犬ではなくそのハンドラーの技量を競う競技会が、ハンドリングコンペティションです。 |
ドッグショーとは・・・ 年々盛んになってきたドッグショーは、「犬種の理想である犬種標準について比較審査し、その犬種の最高のものを選ぶ」とともに犬種の繁栄と動物愛護の精神を高めることを目的に全国各地で行われています。 ドッグショーは、年齢、性別、犬種ごとにFCI(国際畜犬連盟)が定める10グループに分かれて競い合うトーナメント方式の勝ち上がり戦です。各グループのなかから牡、牝、のNO.1(キング、クイーン)を決め、その中から本大会のNO.1であるBIS(ベストインショー)を決定します。審査は、犬種標準と呼ばれる犬種の繁殖の指針ーその犬種の生存目的にあった特徴、体型、性格などーに基づき、純粋犬種(ペティグリードッグ)を犬種ごとに6つのポイント(タイプ・健全性・質・バランス・コンディション・性格)から審査します。 犬は元来、作業犬、狩猟犬、牧畜犬としなどとして活躍し、牧場や農業の生活を支えていく重要な一員でした。なかでも、純血犬は、作業をするために適した体格や性質を持つよう繁殖され、次第に作業犬だけでなく、貴族の愛犬として飼われるようになりました。今日では多くの人たちが犬を飼ようになり、各地で行われるドッグショーにも、多くの犬好きの人達が来場しています。 参考資料 FCI(国際畜犬連盟) 1911年、ヨーロッパ、5ヶ国(ドイツ、ベルギー、フランス、オーストリア、オランダ)の各畜犬協会により創立された。本部は、ベルギーのチュアン市に置かれている。FCIの目的は国際協力による畜犬学や純粋犬種を推進、保護することであり、その目的を達成するために次のような活動を行っている。 1)犬籍登録および血統書の相互承認 2)犬種標準(スタンダート)の統一 3)犬舎号に関する相互協定 4)科学的データ・情報の交換による犬種研究の促進 5)ドッグショーや各訓練競技会の開催とその相互支援 6)純粋犬種の公認と分類 FCIでは世界を5つの地域グループ(ヨーロッパ、ラテン・アメリカ、アジア、アフリカ、オセアニア)に分けている。アジアセクションの代表国は、現在日本が努めている。FCIに加盟できるのは、1ヶ国につき1畜犬団体のみ(ただしその団体がその国を代表する全国的統括団体であること)である。現在70ヶ国が加盟している。 |
展覧会犬種分類 犬種をいくつかのグループに分ける分類の仕方は、国によっていくらか違いがあり、日本でもこれまでに何度か分類場の変動があったが、1994年4月からFCIに分類法にならい、これまでの8グループから10グループへと増えることになった。 【第1グループ】 シープドッグ&キャトルドッグ シープドッグは牧羊犬、キャトルドッグは牛追い犬を祖先に持つ犬達。 シェットランド・シープドッグジャーマン・シェパード・ドッグ、コリーなど。 【第2グループ】ピンシャー、シュナウザー、モロシアン・タイプ&スイスキャトルドッグ ピンシャー、シュナウザーは、鼠取りや家畜の警備に活躍していた。モロシアン・タイプは古代ローマ時代の軍用犬の血を引いている。ボクサー、ドーベルマン、セント・バーナド、ブルドッグなど。 【第3グループ】テリア 狐や穴熊などの小さめの害獣狩りを得意とする猟犬を祖先に持つ犬達。 ヨークシャ・テリア、スコティッシュ・テリア、ブル・テリアなど。 【第4グループ】ダックスフンド ダックスはドイツ語で穴熊、フンドは獣猟犬(ハウンド)の意味。 ロングヘアード・ダックスフンド、スムース・ダックスフンドなど。 【第5グループ】スピッツ&プリミティブ・タイプ スピッツとはドイツ語で「とがったもの」を意味し、このグループに属する犬種は共通して、とがった口先と立ち耳、巻尾人等を持っている。日本原産の犬のほとんどがこのグループに属す。シベリアン・ハスキー、秋田、柴など。 【第6グループ】セント・ハウンド 鋭い嗅覚を武器とする獣猟犬(ハウンド) バセット・ハウンド、ビーグル、ブラッドハウンドなど。 【第7グループ】ポインティング・ドッグ 獣猟犬(ハウンド)に対して鳥獣犬(ガンドッグ)と呼ばれる。鳥を発見し、その位置をハンターに教える動作によって大別してポインターとセターに分かれる。イングリッシュ・ポインター、アイリッシュ・セターなど。 【第8グループ】レトリーバー、フラッシング・ドッグ&ウォーター・ドッグ ハンターが狩獣するときに鳥を運搬する重要な役目などをする犬達のグループ。 ゴールデン・レトリーバー、イングリッシュ・スプリンガー、スパニエルなど。 【第9グループ】コンパニオン&トイ 体が小さく、愛らしい容姿を持った犬達のグループ。人間のペットとして愛されてきた犬達。 マルチーズ、パピヨン、パグ、シー・ズー、狆など。 【第10グループ】サイトハウンド 鋭い視覚とすばらしいスピードで獲物を追い詰める獣猟犬のグループ。 アフガン・ハウンド、ボルゾイ、アイリッシュ・ウルフハウンドなど。 |
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