マイナスパワーの逆襲


 スポーツなんかも上手くなるには、プラス思考が良い結果を生むといわれてます。ほとんどの『フリハマっ子』も『プラス思考でフリスビードッグをガンガン楽しもう!』と精神状態を『プラスに、プラスに ・・』と呪文を唱え意気込んで練習しては、競技会に参戦していることでしょう(勝手に想像)。
にもかかわらず結果がでなくて、「どうして、どうしてダメなの、ダレかオセエテ!」と、立派にフリハマっても、休日明けには『笑ってお仕事、ナイスですね』と、リフレッシュできてますか(少し前のキャッチコピー借用)。
 フリスビーは愛犬と一緒に時間を共有できる楽しい生活空間だったものが、いつの間にか素直に楽しめない状態に(ダレもなってないかもしれないけれど)。ここは練習あるのみプラス思考で乗り切ろうとスローイングの一人時間差特訓、益々ドングリコロコロ状態。でもこれって頭が疲れません?仕事の時も遊びの時もプラスパワーを全開状態では"フリハマエネルギーの資源"がすぐに枯渇しちゃうんじゃなかろうかと、豪快な遊び方とは無縁でビンボー症で小心者のボクは、お節介な心配をしてしまうのです。

 ここでこの邪魔者扱い(?)のマイナスパワーを活用して、フリスビーにチャレンジというのも、今流行りの逆転の発想として面白いんじゃなかろうかと、新聞を拾い読みしていて無責任に思ったりするのです。乾電池にはプラスとマイナスがあって、お陰でウォークマンで音楽が聴けたりしますが、プラスとプラスをつないでも不思議なことに何も聴こえないで、放っておくと壊れちゃったりします。マイナス思考はほんとうにドッグスポーツにとって良くないことばかりなんかなぁ、マイナスパワーがあるからプラスパワーも生きてくるのではないのかなぁと思ったりする訳です。マイナスパワーとプラスパワーでフリスビーモード・パワーアップってなわけにいかないもんでしょうか。上手くできなかったり、楽しくなかったりするのはマイナス思考のせいかもしれないけれど、いろいろチャレンジして奈落の底に落ち込むだけ落ち込んで『フリスビー地獄』(大袈裟でゴメンなさい)をみてこそ”真のフリハマ”(?)といえるのではなかろうかと、観てるだけーのボクは思うのです。失敗と絶望の繰り返しで”愚か者よ”とからかわれつつも、時間をかけて熟成していく。コハク色に深みの増したフリハマっ子。そんなフリハマに私はなりたい、なんて人はいないもんでしょうか。簡単そうで簡単でない奥の深いスポーツ・フリスビードッグ。ダレか試してみてください。遊びは創造の始まりであり、スポーツは競争が加味された遊びだそうですから。
『えっ、マイナスパワーってどうやって引き出すんだって・・・』それは自分で考えて遊んでください。ボクはいまだにフリスビーをチャンと投げられないもんで・・・。
 もちろんここまで、うっかり読んでしまってマイナスパワーが身体中に帯電し、『フリハマっ子』転じて『トホホ者』と大会で侮られるようになっても責任はおいません。


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